ホーム > 桜の育成 > 母樹・桜守
母樹
母樹

吉野山には50ヘクタールある大きな公園内に母樹があります。
樹齢80年ほどの樹勢のよい健康な山桜2本が母樹として選定されています。
春には美しい花を咲かせ母樹としての存在感を感じさせる。
吉野山に一本の母樹が理想ですが年によってさくらんぼの数が少ないときもあり気候の変化でさくらんぼが取れない時のためによく観察し予備の母樹を一本選定し種の確保に努めております。



役員
保勝会理事・評議員
吉野山は海抜200m近鉄吉野駅付近から青根ヶ峯の858m、標高差660mほどある約930haの区域です。
「馬の背」と称されている尾根は約800mあり、北西から南東に走っている。
この馬の背の東北側および対岸斜面に桜樹林が多くあります。
大正5年に(財)吉野山保勝会が設立され荒廃しかけた桜山を守る為、保護・保全が進められてきました。
50haにもおよぶ広大な桜樹林を維持するためには、効率的、合理的に管理を行う必要があります。

国・県・町・地元が協力し合いながら大切に育てていく、そしてこれを後世に残していく、それが私達の役割です。
現在は理事9人、評議員12人・監事1人、合計22人(平成30年6月現在)で活動しております。
山桜は春に白い上品な花を付け、5月には新緑、秋には紅葉し一年を通して楽しませてくれます。
傾斜もきつく管理していくのは大変ですが春に満開の桜が全山に咲き誇っているのを見ると私達もただただ桜に見とれて感謝するばかりです。
平成16年にユネスコの世界遺産に登録されてから吉野山はこれまで以上に注目され保勝会の活動に対しましても関心を持っていただくようになりました。
多くの方々に支えられながらこれからも吉野山保勝会は活動してまいります。